『ヘビでグルメ』 小林武史

日中国交正常化二十周年の今年は、人の交流が例年にもまして活発のようだ。
バイオリニストの小林武史さん(61)も、中国音楽家協会の招きで、
このほど北京、武漢、上海と演奏会、講習会を開きながら二週間の旅をしてきた。
北京では、以前に出した「バイオリン一挺 世界独り旅」が
人民音楽出版社から中国語に翻訳された出版記念パーティーも開かれた。
「日本では食べられないので、各地の宴会ではいつもヘビを注文しました。
北京で目の前で料理してくれた松花蛇が、いちばんおいしかった」
演奏会はそれぞれ現地の音大教授が伴奏してくれた。
團伊玖磨さんと小倉朗さんが小林さんのために作曲してくれた「ファンタシア」・「ソナチネ」のほか
ドボルザーク、モーツァルトの小品を中心にプログラムを組んだ。
武漢、上海では音楽学院の学生たちに講習会も開いた。
「中国のあちこちのジュニア国際コンクールで上位を独占するほど力をつけている。
若い人たちのレベルは非常に高い。上海が特に素晴らしかった」

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