1992年5月28日 / 最終更新日時 : 2020年8月19日 M 神奈川新聞随筆欄 「鏡の中に映る自分」※全34回 平成4年1月~平成5年6月 第9回『狂いやすい楽器を使って個性豊かな昔の名人たち』 小林武史 E、A、D、G、とは、ヴァイオリンに張ってある四本の線の音名である。ドレミファでいうと、細い方から、ミ、ラ、レ、ソ、となる。百人近い編成のオーケストラになったのは、ワグナーのころから響きの雄大さが要求されるようになって […]
1992年5月9日 / 最終更新日時 : 2020年8月19日 M 神奈川新聞随筆欄 「鏡の中に映る自分」※全34回 平成4年1月~平成5年6月 第8回『みんないいやつばかりいて 人生もブラボーとブーイングが』小林武史 ブラボー、ブラボーの連呼に体がしびれてしまった。1955年、東京交響楽団のコンサートマスターとして入団し、初めてのコンサート。私は24歳、曲はショスタコーヴィッチ作曲第五交響曲であった。当時オーケストラは大体三つあった。 […]